これから塾通いを考えている学生、塾選びで悩んでいる学生、別の塾への転塾を考えている学生。
または、お子様の通塾を考えている保護者の方。
そんな皆様に向けて塾の選び方のポイントをお教えします。
塾通いをしたいと思っているけど、
たくさん塾があってどこの塾が良いか分からなくて困っています🐶
良いか悪いかなんて通ってみないと分からないのでは!?
現代では、中学生なら50%以上、中3生に限れば65%もの学生が塾に通っていて、近年では学校の授業も学生の塾通いを前提に授業を進めていることも珍しくないようです。それでも学生の学力に差が出るのは、正しい塾選びをできているかが大きな要因の1つと言えるのではないでしょうか。
私は首都圏と地方の塾で、個別授業の学習塾・家庭教師・中規模学習塾での指導に10年ほど携わり、その後は自ら学習塾を立ち上げてさらに10年以上の経営・学習指導をしてきました。
プロの塾講師が正しい塾選びの方法を徹底的に紹介します。
これまでに経験した様々な塾の方針や特徴を踏まえて、塾選びで大切なポイントを解説します。
塾の様々な形態やその違いを紹介しますので、今後の塾選びのために参考にしてください。
それでは一緒にあなたに合う塾を選んでいきましょう!
塾の選び方7をステップで!
1.塾に通う目的を明確にする
まず最初に、あなたが塾に通う目的は何ですか?
塾選び最初のポイントは、塾に通う目的を確認するところから始まります。
そしてこれが塾選びにおける最大のポイントとも言えるでしょう。
なぜ塾に通うのか、塾に通ってどうなりたいのかを改めて確認してください。
そしてこれからの塾選びの中で、この目的がブレないように気を付けましょう。
「何となく」とか「友達に誘われたから」という理由はNGで、こんな理由では塾通いをしても成績が伸び悩んでしまうことが多いのでおススメしません。
塾に通う目的は人それぞれですが、
・苦手な学習内容を克服したい
・学校の授業の予習をして分かるようになりたい
・定期テストの得点を上げるための対策をしたい
・志望校合格に向けて受験勉強をしたい
・集中して勉強できる環境がほしい
などがよくある塾通いの目的ではないでしょうか。
あなた自身の目的に合った塾を見つけるために、塾を最終決定するまでこの目的を常に意識しておきましょう。
また、塾に通って『なりたい自分』も想像してみると良いでしょう。
塾に通うことで成果を出してキラキラ輝く自分の姿を思い描くことでやる気も高まるはずです。
2.目的に合う塾は進学塾か補習塾か
『進学塾』や『補習塾』という言葉を聞いたことがありますか?
あなたの塾通いの目的によって『進学塾』『補習塾』のどちらを選ぶべきかが決まってきます。
塾通いの目的が明確ではない人はまずは目的の決定から!
あなたの目的に合った塾を選ぶことが大切です。
特徴として、大手学習塾は進学塾、個人経営の塾は補習塾のスタイルが多く見られます。
進学塾では受験のためにハイレベルな授業が展開されますので、塾の授業のための予習復習が必要になります。また、クラスのなかまと切磋琢磨して学力と同時に勉強への意識も高め合うことができるでしょう。このことから、塾通いをきっかけに家庭学習時間も増えることが期待できます。
補習塾は基本的な学習から指導が始まり、塾通いをきっかけに学校の授業が理解しやすくなります。これまでは「よく分からない」「つまらない」と感じていた学校の授業が、塾通いをきっかけに楽しくなったという話はよく耳にします。
あなたの塾通いの目的によって進学塾に通うべきか補習塾に通うべきか決まりますね!
3.あなたの学習に合う授業形式を選択する
今、学習塾では様々な授業形式が取り入れられています。
どのような授業形式の塾に通うかを選択するかも大きなポイントです。
もっと具体的に考えてみると次のように細かい選択ができます。
・集団授業でも人数は大規模か少人数制か
・個別授業でも先生1人に対して何人の生徒が教わるのか
・オンライン授業は家でも受けられるのか教室に通って受けるのか
・家庭教師はどのような先生が来てくれるのか
まずはどのような授業があなたの学習に合うか想像してみましょう。
初めて塾に通う学生にとって実際の塾の雰囲気は少し想像づらいと思いますので、これから塾を決定する前には必ず体験授業を受けに行くようにしてください。
4.興味のある塾をピックアップ
塾通いの目的と希望の授業形式が決まると、あなたに合いそうな塾が少し絞り込めてくるのではないでしょうか?
これからもう少し具体的な条件を付け加えて一緒に塾を探していきましょう。
塾に通う目的、自分に合う塾の種類・授業形式が決まったら、通塾が可能なエリアで興味のある塾を探していきます。
ここまでの条件に通塾エリアのことも考えると、対象となる塾がかなり絞り込めてくるのではないでしょうか。
しかし、それでも塾の種類はまだまだ多く、あなたが知らない塾もたくさんあるはずです。
(ⅰ)インターネットで塾を検索
まずはインターネット検索について注意点ですが、これらを意識したうえでネットの情報を見るようにしましょう。
最近はどの塾もホームページを用意していますが、塾はweb屋さんではありません。
あまりホームページにばかり力を入れていると「時間あるならもっと生徒のために授業準備しましょうよ!」という気持ちになります🐱
(ⅱ)友だちや知り合いに聞いて塾を探す
次に、塾に通っている友人や知人に直接話を聞く際の注意点です。
ネットの口コミに比べれば知人の話の方が信頼できると思います。
また、疑問に思うこともその場で聞いて解決できるでしょう。
塾に通っている友だちは、その塾が合うから通っているのです。
だからと言ってあなたにもその塾が合うとは限りませんので冷静な判断を。
また、同じ塾に通っている友だちがいることはメリットにもデメリットにもなります。
また、通っている友だちの話には主観が入りやすいです。
1人の話をあまり真に受けすぎると「聞いた話と違った」ということになりかねません。
(ⅲ)これらの情報を踏まえて
興味のある塾をこれらの方法で調べてみると、さらに候補となる塾が絞られるでしょう。
もしかしたら知らなかった塾の名前が出て選択肢が増えることもあるでしょう。
この時点で興味のある塾を1つに決めてしまう必要はありません。
むしろ候補となる塾は3~5つくらいのあっても良いのではないでしょうか。
この後の塾選びを進めていくにあたって、忘れてしまわないように現段階で興味がある塾を書き出しておくなどしておくと良いでしょう。
5.体験授業を受けに行く
ここからは実際に行動に移ります!
早速、体験授業の申し込みをしましょう。
ほとんどの塾が無料体験授業を実施しています。
現段階で興味のあるすべての塾で体験を受けるくらいのつもりで考えましょう!
体験授業を受けるだけならデメリットはありませんので積極的に申し込みましょう。
しかし、注意点はありますので要注意です⚠
また、体験授業に行って見るべきポイントは授業だけではありません。
それでは早速、無料体験授業を申し込んでみよう🐶
でも、体験授業…初めてだからちょっと緊張するなぁ。
来週にしようか、テスト前にしようか。
善は急げ!体験授業に関しては「今この瞬間に電話して、今日中に体験授業を受けに行く!」くらいのつもりでOKです。
早く申し込むことにも、早く受講することにも意味がありますので簡単に紹介します。
(ⅰ)早く申し込むメリット
塾選びをここまでしてきたら、塾通いに対して熱量が上がっていますよね。
この熱量は、日が経ってしまうと冷めていってしまうかもしれません。
「塾に行こう」という気持ちになっている今こそが塾に通うべきタイミングです。
それはつまり、成果につながりやすいタイミングであるとも言えます。
体験授業に申し込みさえしてしまえば、約束の日にはもう行くしかないので大丈夫です。
(ⅱ)早く受講するメリット
体験授業というのは生徒だけでなく、塾の先生側も気持ちが高まります。
先生にとっては体験授業が新しい生徒獲得のチャンスですからね。
体験授業に向けていつも以上に念入りな授業準備をしてくれることでしょう。
しかし、体験授業ではいつも以上に念入りな準備はしてほしくないのです。
塾の先生が、いつも以上に気合を入れて準備をしてしまえばいつもの授業の様子は見れません。
体験授業がとても分かりやすくて入塾したとしても、普段はそこまでの準備をしていなければ、普段の授業では体験授業のときのような魅力ある授業はしてもらえない・・・
なんてことが実際に起こり得るのです。
普段通りの授業を体験して塾を選びたいので”いつも以上の準備をさせない”という意味で、申し込みからあまり日が経たないうちに体験授業を組んでもらうのも作戦のうちと言えるでしょう。
㊟「体験授業は人気の先生だったけど、入塾したら担当がその先生ではなかった。」というパターンにも要注意!
5.体験授業に通って塾の特徴をチェックする
体験授業はどうでしたか?
思い出してほしいポイントは授業だけではありません。
塾の様々な様子を思い出し、塾の良いところ、悪いところを把握しておきましょう。
ここからは既に体験授業を受けてきたものと仮定してお話を進めます。
体験授業を受けて感じたことは、これからの正式な塾選びの大切なポイントとなります。
「体験授業を受けたから入塾しなくてはいけない」なんてことはありませんのでご安心ください。
その他にも実際に塾に行ってみて感じることがあったと思います。
それぞれの塾にその塾ならではの個性があるはずです。
実際に授業を受けてみて感じたことは塾選びの要因として大切にしてください。
6.受講料を細かく確認する
塾通いには費用がかかります。実際に通い始めたら想像以上の金額がかかったなんてことも少なくありません。
塾選びも最終段階です。
塾通いにかかる費用をできるだけ細かく確認しておきましょう。
実際に通っている人に聞くか、直接塾に聞きに行くようにするべきです。
ホームページやチラシに掲載されている受講料の下に小さな文字で「受講料とは別に各科目の教材費がかかります」などと書いてあり、その教材費が想像以上に高額だった!なんて話はよく耳にします。
これらのことは「そんなことは当然確認してある」とお思いでしょう。
ではなぜ「実際に通ってみたら思った以上の費用がかかった」ということが起こるのでしょう。
お金稼ぎをすることばかり考えている塾が、生徒の成績向上を1番に考えてくれるとは思えません。
7.約束の時間に継続して通えるか想像してみる
塾通いを満足に達成する最後のポイントは、あなた自身が努力を続けられるかどうかです。
目標に沿って興味のある塾を選び、実際に体験授業に行ってみて、受講料についても信頼できる塾が見つけられたのではないかと思います。
成績を上げるのに最も大切なのは、あなたが継続して勉強を頑張ることです。
その塾に通って最後まで頑張り通せるか想像してみて下さい。
塾通いが継続して頑張れなくなる物理的な理由として、
・部活動や他の習い事との両立ができなくなった
・距離や時間の問題で通塾が困難になった
・雨の日の通塾方法がなく欠席がちになった
などがよくあります。
これらのことまですべて事前に考えたうえで、続けて頑張っていけるのか再度想像してみて下さい。
目標達成まで強い意志をもって頑張りましょう!
【まとめ】7ステップで塾選び|これだけ読めば完璧!
ここまで一緒に塾選びをしてきましたが、あなたに合う塾は見つかりそうですか?
「最後まで頑張ろう!」という気持ちを大切に目標に向かって突き進んでください。
塾選びの7ステップは以下の通りでした。
あなたに合った塾をしっかり選んでいくためにも早めの塾選びが大切です。
今塾を選んでおいて、タイミングを見て後からに入塾することもできます。
必要なときにすぐに動けるように、今からポイントをおさえて正しい塾選びをしてください。
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