進路選択でよくある悩み|学生時代に決める5つの選択とアドバイス

勉強/学習の記録

人生誰もが重要な選択の岐路に立たされます。

そのうち、学生時代に悩むことの多い5つの進路選択を見ていこうと思います。

学生悩む進路選択5選
  1. 中学受験をするかしないか
  2. どの高校に進学するべきか
  3. 理系に進むか文系に進むか
  4. 進学するか就職するか
  5. どんな仕事に就くべきか

どの選択も難しく、決められないまま直感や雰囲気で選んでしまう学生も少なくありません。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

私は20年以上塾教育に携わり、毎年多くの生徒の進路相談に乗ってきました。

これまで、進路選択で悩んでいる学生の相談にも数多く乗ってきました。

その経験をもとに、オススメの選択をもちろん理由も付けて説明しています。

イヌさん
イヌさん

文系と理系・・・

どっちを選べばかわいい子にモテるだろう。

そうだ、理系にしよう!

大切な選択をそんな理由で判断してほしくはないものです。

この記事では、その選択の先にどのような可能性があるのかを紹介しながら、あなたの進路選択を決める役に立てるような情報を紹介していこうと思います。

少しでも進路決定の際の参考になれば幸いです。

1.各選択で共通すること

どの選択をする場面でも、必ず『その道を選択する理由』が必要です。

そのためには最終的になりたい自分の姿を想像してみることが大切です。

今回選んだ5選は、どの選択も人生を左右する選択肢になりかねないほど重要です。

しかし、どちらの道を選択してもその先であなた自身が努力をすることが最も重要であり、努力の先にのみ成功があることを心得ておいてください。

逆に言えば、その分岐点でどれほど正しい道を選択しても、努力ができなければ意味がないのです。

また、将来後悔しないためにも、各分岐点での最終的な選択はあなた自身が決めるようにしてください。

2.中学受験をするかどうか

お悩みイヌさん
お悩みイヌさん

中学受験をしようか、公立中学に進もうか悩んでいます。

受験したとして合格できるかどうかも不安だし・・・。

受験するべきでしょうか。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

結論、受験するかどうか悩んでいるなら受験しなくて良いです。

今回出した結論は、迷っているのであれば中学受験はしなくても良いです。

(ⅰ)私立中学校へ進学する明確な理由がない場合

順当に公立中学校へ進学することをお勧めします。

中学受験をして私立中学校に進み、そこで成功する学生の多くは、その選択をすることが当然であることかのように小学校生活を過ごしてきた学生が多いです。

地域により差はありますが、公立中学校に進学することが一般的である地域では、私立中学に進学する学生は学年上位で成績が安定しているような子たちです。

普段から努力ができ、早くから中学受験を考えて準備(勉強)をしてきた子がほとんどでしょう。

受験に失敗することを恐れて悩んでいる場合ではありません。

そもそも、この選択で悩んでいるようであれば「私立中学にどうしても進学したい」という確固たる理由がないということです。

それであれば、これから中学受験を検討するよりも、公立中学に進んで高校進学に向けて時間をかけて一生懸命勉強をして、きちんと上位の成績で高校に進学できるよう長い目で将来を考えましょう。

(ⅱ)学習以外の理由により中学受験を検討している場合

  • 進学予定だった公立中学が自分に合う環境ではなさそう
  • いじめ等の人間関係で公立中学校への進学を躊躇する

このような場合は『私立中学校を選択する理由』が明確ですので、自分に合う中学校を探しましょう。

中学校も3年間という長い期間を過ごす場所ですので、最後まで通える環境を選ぶことも大切です。

それでも可能であれば『公立中学校で頑張ってみる』ことをおススメします。

それほどに中学受験は準備が必要であり、負担も大きい戦いになります。

3.進学する高校を選ぶ

お悩みイヌさん
お悩みイヌさん

どこの高校に進学するか悩んでいます。

〇〇高校は楽しそうだけど合格できるほど学力ないしなぁ・・・。

みんなどうやって進学する高校決めてるんだろ?

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

正しい順序で進学したい高校を選ぶことが大切です。

それが難しいなら地域で最上位レベルの高校に進学してください。

高校もそれぞれの学校が独自の特色をもっています。

まずは進学の選択肢に挙がる高校の特色や進路実績などをきちんと調べてみてください。

実際に進学している・通っている先輩に話を聞くことができれば理想的です。

現時点でどこの高校に魅力を感じるかよりも、将来あなた自身の夢をかなえるためにどこの高校に進学するべきかという観点で高校を調べてみると良いでしょう。

(ⅰ)将来の夢があるけれど悩んでいる場合

将来の夢があるけれど本当にこの高校選びで良いのだろうか。

迷っているのであれば大学進学を見据えて進学校を選びましょう。

例えば「将来は大工になって自分の家を自分で建てるのが夢」

こんな目標をもって工業高校の土木科への進学を考えている学生。

この夢なら迷わず工業高校に進めば良い、と言うのは安直すぎます。

大工職も現在は体力以外にも知識や資格が重要視されます。

また、一言で大工と言っても設計をする仕事があったり、独立開業をして経営能力が必要だったり、様々な能力が求められます。

「大工になるために工業高校」という選択も間違ってはいませんが、

「大学まで進学して十分に知識を養ってから就職」という選択肢があることも覚えておいてください。

それを理解して悩んでいるのであれば、大学進学をするつもりで進学校を選択することをおススメします。

どんな職業でも幅広い知識が求められる時代になっていること、そして中学生のあなたの夢を越える夢が高校生活中に見つかる可能性があること。

ではどこの高校を選ぶべきか。

『地域最上位レベルの高校』を目指して勉強を頑張ってください。

この選択をすることで、この先の選択肢を広げることができるのです。

(ⅱ)将来の夢や目標が決まっていなくて悩んでいる場合

やりたいことや将来の夢がないと、進路選択に迷ってしまいます。

でも安心してください、ほとんどの中学生がそんなものです。

そして夢があっても高校生の間にその夢が新しいものに変わってしまうことも多いのです。

ではどうやって進学する高校を決めるのか。

それは簡単です。

『地域最上位レベルの高校』を目指して勉強を頑張ってください。

夢がないあなたが、高校生になって「医者になりたい」と夢をもったとします。

地域3番手の高校にいたら医学部は絶望、2番手の高校でもかなりきびしいと思います。

極端な例を挙げましたが、あなたが夢を見つけたときに、その夢にたどり着けるチャンスをできるだけ多く残しておくためには、できるだけ上位の高校に進んでおくことがベストなのです。

(ⅲ)公立高校or私立高校①私立高校の魅力を知る

親御さんに「うちはお金がないんだから公立高校に行ってよ!」なんて言われたことがある学生も多いのではないでしょうか。

そんな経験から、

公立高校=授業料が安い私立高校=授業料が高い

と、それだけの違いでのみ認識している中学生も多いようです。

今回は私立高校に注目してその特色を紹介していきます。

まず、イメージ通り公立高校より費用がかかる分、施設が充実しています。

理科室や視聴覚室の設備が充実していたり、体育館もきれいで大きかったりします。

また、部活動では専門コーチやトレーナーがいることも多いので、私立高校の方が運動部で強豪校が多いですよね?

学校行事も公立高校より規模が大きかったりします。

例えば、修学旅行は海外だったり、留学制度にも力を入れています。

新型コロナウイルスが流行した際に、すぐに休校等の対応をし、オンライン授業への移行が早かったのも私立高校でした。

このように、費用をかけている分、相応の魅力は備わっています。

(ⅳ)公立高校or私立高校②根拠のないうわさ話を鵜呑みにしない

近年は公立高校も冷暖房設備が整っていたり、通学用の送迎バスが出ていたりと、昔と比べてかなり便利になっています。

「私立高校は面倒見が良いから補講等が多くて塾に通う必要がない」

のような話を聞いたことがありませんか?

私立高校に関するこの評判にはよく注意してください⚠

これは良いところだけが広がった評判で、必ずしもこの通りではありません。

確かに放課後に補講が開かれることも多いようですが、実際は成績上位者のみが出席するような補講であったり、丁寧な対応を受けているのは上位クラスの生徒だけだったりするようです。

また、私立高校の生徒でも難関大学を目指していたり、成績上位者をキープしていたりする学生は、学校の学習のみでは足りずに塾通いをしているケースも多いのです。

その辺りの真実を知るにはやはりその高校の在校生や卒業生に聞くのが良いでしょう。

(ⅳ)良くない高校選びの方法

高校生活は3年間というとても大切な学びの期間です。

やはり自分の将来のことをよく考えて高校を選ぶべきです。

おススメできない高校の選び方
  • 友だち・彼氏・彼女と一緒に高校に行きたいから。
  • 家から近いから。
  • 学力が目標の高校に達しないから。

もちろん友だちと一緒に高校に行けることは重要です。

通学も一緒にできたり、入学時の友達づくりの心配が薄まったり、もしかしたら保護者も知り合いと通学させた方が安心なのかもしれません。

同様に家から近いことも大切です。

遅刻する可能性も減りますし、途中で寄り道して遊ぶ心配もないし、通学時間が短縮できれば事件事故に巻き込まれることもなくなるかもしれません。

しかし、高校に行けば新しい友だちもできますし、正しい行動を心がければ登下校時の心配もありません。もう小学生じゃないのですから。

それよりも圧倒的に将来を考えて進路選択をする方が重要です。

学力云々で高校選びをしているのはもってのほかです。

これが中3生の12月以降であれば現実を見なければなりませんが、あなたの学力はあなたの努力次第でどうにでもなります。

行きたい高校をあきらめる前に、行きたい高校に行くために十分な努力をしてください。

4.理系に進むか、文系に進むか

お悩みイヌさん
お悩みイヌさん

理系に進むか文系に進むか悩んでいます。

数学が苦手だからやっぱり文系に進むべきなのでしょうか?

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

将来のイメージがきちんとできていれば文理選択は迷わないのではないでしょうか。

どうしても決めかねているのであれば理系に進むことをお勧めします。

文理選択をどうしても決められない場合、選ぶべき道は『理系に進む』です。

まだ未来のイメージが明確でなく、これから目標や将来の職業を決めていくあなたにとって、より豊かになれる可能性が高い選択をするのであれば理系へ進むことを推奨します。

これからの時代、ロボットやプログラムの発展、遺伝子や微生物の研究が進んでいくであろうことを考えると、これらはどれも理系と関係の深い内容なのです。

実際に、現代において文系卒業生よりも理系卒業生の方が収入が高いのは有名な話で、就職も理系学生の方が早い時期に決まる(ニーズがある)ことが分かります。

文理選択の時期に、まだ将来のやりたいことが見つかっていないのであれば、理系に進んで頑張ってみる方が得策なのではないでしょうか。

最悪、得意科目・不得意科目で文理選択をする方法もありますが、高校選びと同様の理由でここではおススメしません。

5.進学するか就職するか

迷っているのであれば進学しましょう。

進学をせずに就職の希望を出している学生には明確に働く理由があります。

迷っているあなたにはまだ将来を考える時間が必要かもしれません。

大学進学は学費の負担もあるので簡単に決められることではありませんが、それでも頑張って進学をすることで、自分のやりたいことややるべきことが見つかるかもしれません。

大学には日本中の地域から学生が集まること、自由にアルバイトができること等の理由から、高校時代とは比べ物にならないほど広い世界を見ることができます。

ただし、将来の夢が技術職である場合、

「少しでも早く就職して実際に仕事を始めた方が将来優秀な技術者になる」

という話も多々聞きます。

なりたい職業は決まっていて就職と進学を迷っている場合は、実際にその職業の専門家の人に相談してみると良いでしょう。

6.どんな職業に就くべきか

これも結論「やってみなければ分からない」が正直なところです。

就職したい大手企業であっても、その中には様々な部署があり、外から見える会社と内側から見る会社では少なからずギャップがあるでしょう。

だから「思ってたのと違った」と言ってすぐに辞めてしまう若者が多い、というのも社会問題です。

そうならないためには会社訪問や職業調べを念入りに行うことです。

情報があふれる時代ですので、誤った情報には気を付けなくてはなりませんが、正しい情報収集もしやすいはずです。

内側からしか見えない姿はやはりその会社に実際に勤めている方に話を聞けるのが理想です。

では、そもそも気になる職業や仕事すら見つかっていない学生。

『好きなこと』×『できること』が最強の仕事の見つけ方です。

例えば、いくら野球が好きで詳しくても、5メートルしかボールを投げられなければ野球選手にはなれません。

いくら勉強が得意で全国模試で1位を取っていても、子供に教えることがイヤでイヤで仕方がなければ、無理して学校の先生になってもストレスでおかしくなってしまいます。

好きだから続けられそうなこと、今までの人生で経験して最低限のことはできそうなこと、この組み合わせがあなたに合った職業だと思います。

専門的な知識や技術は就職してから身に付きます。最初はみんな素人です。

そんな『自分ができること』を見つけるためにも大学時代のアルバイト経験は大切かもしれませんね。

7.まとめ

人生のどの選択おいても

  • 自分で後悔しない選択
  • 将来の可能性を広げる選択

をすることが重要であることがわかります。

選択を誤ったら軌道修正をすれば良いのです。

悩んで選んだ道であれば、それがあなたにとって最善の選択です。

自信をもって進みましょう。

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