学習塾について

学習塾は、学校が終わった放課後に勉強をする場です。

学校との大きな違いは、塾によって勉強の目的や授業の方針、授業形態が異なることです。

これにより、学生は数ある塾から自分に合う塾を選択することができます。

塾に通うにあたって特に大切なことは次の3つです。

塾に通うにあたって心がけるべき3つのポイント
  • 塾通いをする目的や目標を常に明確にしておくこと
  • 目標達成のために自分自信が最大限の努力をすること
  • 塾を最大限に活用すること

1.塾の種類|大きく分けると2種類

まず最初に塾の種類を紹介します。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

塾の種類は、大きく『進学塾』と『補習塾』の2つに分けることができます。

まずはそれぞれの特徴や違いを見ていきましょう。

(ⅰ)進学塾

進学塾の特徴は、受験合格を意識した授業展開をし、学校の授業よりも速いペースで難解な問題を扱っていきます。

生徒は塾の授業についていくための予習・復習も必要になりますので、自然と家庭での学習量も増えていきます。

勉強に対して意欲的で、学校の授業よりも高度な学習をしたい学生に向いています。

大手学習塾によく見られ、圧倒的な情報料や進学に関するデータを持っていることが多いです。

(ⅱ)補習塾

補習塾の特徴は、学校の授業に後れを取らないような授業展開をしており、学校の授業と同じようなペースで授業が進行します。

学校の成績・テストの得点を上げることを目的としているため、学校の授業にしっかりついていくための学習をしたい学生に向いています。

個人塾によく見られる塾の形態で、地域密着型の塾と言えるでしょう。

2.塾の授業の種類|多様化した選択肢

次に授業の種類を紹介します。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

近年は塾の授業形態も多様化してきており、集団授業、個別授業、家庭教師、オンライン授業、自習型授業など、様々な形態で授業が行われています。

(ⅰ)集団授業

集団授業は学校のクラスのように、ある程度まとまった人数で授業を受けます。

塾によって、集団の人数は10~20人ほどであったり、大手学習塾だと50人以上が同時に授業を受ける授業形式です。

授業内容は『進学塾』であれば受験に向けた難問や過去問の演習、学校の授業よりも難しい授業内容になることが多いでしょう。

『補習塾』であれば学校の授業に準拠した内容の授業ですが、ほとんどの場合は学校の予習、場合によっては復習を行うこともあると思います。

集団授業の最大のメリットはクラスの仲間と切磋琢磨して高め合えること、デメリットは学校と同じで授業についていけないと取り残されてしまう可能性があることです。

(ⅱ)個別授業

個別授業は先生とマンツーマン(1対1)で授業を行う場合もありますが、多くの場合は複数の生徒を先生が順に見て回るような形式が多いと思います。

個別授業のメリットは、学びたい内容にポイントを絞って指導してもらえ、自分のペースで学習が進まられるので、上手く利用できれば集団授業よりも時間当たりの効率が良くなることです。

デメリットは、他の生徒がいないことで競争心が生まれにくいところや、迷惑をかけることがないのでいくらでも手抜きができてしまうところです。

(ⅲ)家庭教師授業

家庭教師は自宅に先生が来てくれて授業を受けられる仕組みです。

塾とは異なる選択肢であるような気もしますが、私の経営する教室では塾の授業方法の選択肢の1つとして家庭教師の派遣もしておりますので、ここに組み込ませていただきます。

家庭教師のメリットは、外出する必要がないため、通塾する時間を削減できたり、送迎の負担を減らせたり、通塾時の事故等を防げることにあります。

デメリットは、塾通いに比べて単位時間当たりの授業料が高くなりやすいことや、先生の当たりはずれが大きなところです。

3.勉強と塾通いについて

「学校から帰ったら塾に通う以外は勉強をしない」という学生の話をよく耳にしますが、本当に学力を定着させたいのであれば塾に通うだけでは不十分です。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

塾に通うことはとてもメリットですし、勉強になります。

しかし、「塾に通っていればそれでOK」という考えはとても危険です。

『勉強すること』『塾に通うこと』の違いを考えてみましょう。

『勉強をすること』とは『教科書を読む』ことでも『ノートを書く』ことでも『塾に通う』ことでもありません。

『勉強をすること』とは『新しいことを覚えること』なのです。 

教科書を読むこと、ノートを書くこと、塾に通うことはどれも勉強のための手段にすぎません。

教科書を読んだからテストができるわけでもなく、ノートに書いたからテストができるわけでもないのと同様に、塾に通ったからテストができるようになるわけではないことを肝に銘じてください。

勉強をすることとは、新しいことを覚えて知識を身に付けること

塾に通うことは勉強の手段の1つに過ぎない

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

さて、それでは何のために塾に通うのでしょう。

それは塾に通って勉強することが、学生にとってメリットの多い学習方法だからです。

また、塾に通うことで勉強以外にも様々な恩恵を受けられるからです。

塾の活用方法たくさんありますし、その中で何をメリットに感じるかは一人ひとり異なります。

塾に通う前に塾に通うことのメリットを確認して、それを叶えられる塾を探しましょう。

4.学生の皆さんへ|ぜひ正しい塾選びをしてください

前項で紹介したように、塾通いを始めれば成績があるわけではありません。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

まずはあなたの目標達成に沿った正しい塾選びをしてください。

塾通いをするためには受講料がかかります。塾に通わせてくれるご両親に感謝をしながら、

あなたが勉強を頑張って結果を出すことで恩返しをしてください。

そして、塾通いを始めたのであれば余すことなく塾を活用してください。

塾に通うだけでは意味がなく、そこであなた自身が努力をしなくては成績はついてきません。

努力をするためのきっかけづくりや、成績の伸び悩みの原因追求と解消、正しい勉強方法の指導をしてくれるのが塾です。

塾で学習したことをきちんとこれからの学習に生かしてこそ塾通いの意味が発揮されます。

また、塾に通う目的を明確にし、目的に合った塾を選択してください。

実際に塾に通い始めたら、最大限に塾を活用してください。

5.保護者の皆さんへ|勉強に関心をもってください

前項で書いた通り、お子さんを「塾に行かせておけば何とかなる」なんてことはありません。

お子さんと一緒に、勉強について、塾選びについて一緒に考えてあげてください。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

学習塾を経営していると、保護者様とお話する機会もたくさんあります。

親御さんの、ご家庭での声掛けによりお子さんの学力にも差が出るものです。

塾に通うことは、お子さんにとっては大きなリスクになります。

今まで自分が家で好きなことをしていた時間を削って塾に勉強しに行くわけですから、それに見合った価値のある(通って良かったと思える)塾を選ばなくてはなりません。

「友達に誘われたから」そんな理由だけで塾を選ぶべきではないです。受講料だって安くありません。時間をかけてお子さんと一緒に塾選びをしてあげることが大切です。

そして、塾に通って後には塾で何を習ったのか聞いてあげてください。授業の内容を思い出しながら他の人に説明することがすでに復習になります。

次の塾の日までには宿題をやらせてください。「宿題やったの?」と聞くだけではだめです。「早くやりなさい」と怒鳴りつけるのもだめです。

ではどうしたら良いのか・・・考えてみてください。そこから始めましょう。

お子さんの勉強について悩むことがあれば塾の先生にも相談してみて下さい。

塾で勉強をするのはお子さんですが、塾を選んだり先生の話を聞きに行ったり、保護者様も色々な角度からサポートをすることはできるはずです。

そして最後にお子さんが目標を達成した際には一緒に喜んであげ、褒めてあげてください。

6.塾講師の皆さんへ|全てはお預かりしている生徒のため

塾講師の仕事に携わっている先生にも様々な形、塾によって様々な仕事があると思います。

どの先生にも言えることは「担当生徒のために全力で頑張ってください」ということです。

にゃんすけ先生
にゃんすけ先生

塾講師は生徒の未来を左右する可能性のある職業です。

あなたの指導によって生徒の未来は良い方にも悪い方にも動きます。

生徒以上に努力をしてください。

学生が勉強を頑張らなければ将来、自分が夢を叶えられないだけです。

塾講師が指導の努力と情熱を失ってしまったら、担当する何人もの生徒が夢を叶えられなくなるかもしれません。

塾講師の仕事を始めたときから、何名もの生徒の未来を預かっていることを常に肝に銘じてください。

(ⅰ)経営者・専任の先生

①生徒のために

常にお預かりしている生徒を最優先に考えてください。

「万全の授業準備と良い授業をして見合った受講料を頂く」ようにしてください。

「受講料をもらうために授業をする」「仕事だから仕方なく授業をする」のような考えでは授業の質は落ちる一方であり、通ってくれる生徒に申し訳ないです。

最優先は「生徒を目標達成に導くこと」であり「お金を稼ぐこと」ではありません。

そして常にどのような塾にしていきたいかイメージをもって仕事をするようにしてください。

②授業以外の面でも生徒をサポート

いくら頑張っても指導力は短期間に身につくわけではありません。

センスもありますが、経験によって積み重なる部分も大いにあります。

しかし、塾に通ってくれている生徒に満足してもらう方法は授業の質を上げるだけではありません。

進路相談や勉強の悩み相談、学習の環境を整えるなど、生徒のために授業以外にも何ができるか考えてあげてください。

また、生徒だけでなく、保護者様の意向や言葉にも耳を傾け、対応するようにしてください。

③講師が働きやすい環境づくり

特に経営者であれば、生徒だけでなく先生たちも過ごしやすい塾づくりをしてください。

アルバイト講師の先生が働きやすい環境や規則を整備することで、先生たちのパフォーマンスが上がり、それが生徒の満足につながるはずです。

専任の先生は若い後輩に自身の背中を見せてください。自分の授業を積極的に見学させてあげると良いでしょう。

生徒のみならず、先生も含め全員を成長させていきましょう。

(ⅱ)アルバイト講師の先生

授業のためにきちんと努力をしてください。

塾講師の仕事においては「1時間の授業のために2時間の準備をする」なんてことはざらにあります。

このように時間外の仕事も必要ですので、時給目当てのアルバイトでは長続きしません。

長続きしないでやめてしまえば担当生徒は先生を失います。

あなたの軽率で身勝手な行動により「この先生となら頑張れる」と思い描いた生徒の未来はそこで途切れてしまう可能性もあるのです。

「最後まで生徒と一緒に頑張ろう」という決心ができないのであれば塾講師の仕事を始めるべきではありません。

しかし、努力ができるのであれば塾講師はとても魅力的な仕事です。

生徒と一緒にあなた自身も成長でき、成果が出た時の生徒の笑顔は何物にも代えられません。

ぜひ塾の発展のための一員として頑張ってください。

7.まとめ

当サイトでは塾に関する様々な記事を発信していきます。

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