塾の種類も多くなり、塾によって授業方法や方針も異なるため、学生の皆さんにとっては塾選びの選択肢の広い時代になりました。逆に、この多様化が原因で塾選択に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
塾の選択肢が多いのはありがたいけど、
自分にとってどこの塾を選ぶのが良いか悩んでしまいます…(悩
このような悩みは多いのではないでしょうか。
塾の選び方は別記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。
✍正しい塾の選び方 ▶ 実際に塾を選ぶ際には必ず見てほしい
今回は塾を選ぶ前に知っておいてほしいことをテーマにしています。
私は塾講師として20年以上、経営者として10年以上の実績を重ねてきました。
「前の塾は〇〇だった…」と転塾してくる子は今も多いので、このような失敗をしないためにもこれまでの経験をもとにして今回の記事を書きます。
正しい塾の選び方+本記事の両方を理解して、自分に合う塾選びをしてください。
1.最低限の絞り込みをしてから体験授業に行く
前述したように、今はとても多くの塾があります。
「どこでも良いから塾へ行く」ではあまりに選択肢が多すぎますし、そもそもそんな選び方では失敗することが目に見えています。
まずは正しい塾の選び方をしっかり理解し、
あなたに合った塾を5つくらいまで絞ったうえで体験授業に行きましょう。
できればこの時点で上位に検討している順に体験授業を受けた方が良いです。
✍体験授業を必ず受講する ▶ 体験授業を受けることの重要性を記事にしています
体験授業は、塾にとっても新規生徒獲得のチャンスであるため、とても気合が入っています。もしかしたら通常の授業よりも良いパフォーマンスの授業をしたりするかもしれません。
さらに、体験授業で行ったあなたに対しては特に優しく親切に接してくれることでしょう。授業後には先生が「どう?今日の授業は分かった?」などと声をかけてくれるかもしれません。
また、塾行けば学校の同級生や友だちに会い「この塾で一緒に勉強しようよ。」などと誘われることもあるでしょう。
これらの要因から、体験授業を受けると「その塾に通ってみよう」と思えるカラクリがいくつもあるのです。
気を付けないと、友だちが通っているというだけの理由で興味がない塾に行ったら、成り行きでその塾に通うことになった…なんてことになってしまうかもしれませんね。
こうならないためにも、予め興味がある塾をいくつかに絞って、それらの塾に体験授業を受けに行きましょう。
2.体験授業前に塾に説明を聞きに行く
もちろん塾のホームページやパンフレットを見たり、通っている知人に話を聞くことはできますし、とても重要です。
しかし、実際に塾に話を聞きに行き、塾の中を見ることで見えてくることもあります。
つまり、塾に説明を聞きに行くことは、塾の中を見る目的もあるのです。
ぜひ保護者の方が説明を聞きに行くようにして下さい!
そこで、塾に行った際に見てほしいことを紹介します。
これらのことは学生はあまり関心がない子が多く、体験授業に行っても「授業が分かりやすかった」「友だちがいて楽しかった」などという感想しか聞けません。
しかし、実際にはこれらのことが塾の先生の仕事ぶりや、視野の広さの証明でもあるので、保護者が塾に入れる機会があればさりげなくチェックしてみてほしいと思います。
(ⅰ)塾や授業の雰囲気
塾は明るい雰囲気であるべきです。
授業中は楽しいばかりでは良くありませんが、先生とコミュニケーションをとれないような状況では、分からないことがあっても質問できずに帰ってきてしまうのではないでしょうか。
また、塾に入ったときに暗くてジメッとしているよりも開けた雰囲気で明るい方が良いですね。
生徒もそっちの方が「今日も頑張ろう」という気分になるのではないでしょうか。
(ⅱ)教室や事務所の整理整頓
「理系人間のデスクは書類が山積みなことが多い」なんて昔から言いますし、私にもそれがバッチリ当てはまります・・・(^^;
しかし、塾では生徒の個人情報、テストや内申点の成績など、重要なデータをたくさん管理しています。
また、生徒に出した宿題を回収して採点業務をすることも多々あります。
これらが計画的に進んでいると書類も自ずと整理整頓されていることが多いのではないでしょうか。
散らかったデスクを見ると、生徒から集めたプリントはしっかり見ているのかと心配になるものです。
また、次項でも紹介しますが、やはり生徒の学習環境を考えれば、整理されている教室の方が勉強に集中できそうですよね。
(ⅲ)トイレも掃除が行き届いているか
これは必ずしもトイレではなくても良いのですが、トイレというのは汚れやすく、しかもみんながあまり掃除をしたがらない場所なので、今回のチェックにうってつけです。
「トイレを見ればその会社が分かる」と言われるほど、トイレは会社全体の象徴です。
あまり進んで掃除をしたくない場所が綺麗であれば、きっと他の場所も綺麗に掃除されているでしょう。
また、あまり掃除をしたくないトイレ掃除をできる先生は、少しくらいの大変な仕事やイヤな仕事や、例えば生徒のための急な残業などにも快く応じてくれることでしょう。
このように、トイレの清潔感1つをとっても見えてくる塾の雰囲気があるのです。
3.【要注意】生徒の体験授業の感想がすべてではない!
もちろん勉強するのは生徒自身ですので、体験授業に行って「楽しかった」「分かりやすかった」「この塾で続けたい」という感想はとても重要です。
でも気を付けてください!
生徒が塾を探しているときに考えていた条件や保護者が塾に求めている条件と、
体験授業から帰ってきた生徒の感想には大きな食い違いがあることが多いのです!
生徒が体験授業を受けに塾に行って帰ってきたときに「これからも続けて通いたい」と思う条件は以下のようなものです。
ですので、体験授業の「良かった」という生徒の感想を聞いた際には、何がどのように良かったのか具体的に聞いてみて下さい。
『生徒が良いと感じる塾』と『成績が上がる塾』は別なのです。
考えてみて下さい。飛び入り参加をした塾の体験授業では、前回の授業内容を分かっていないのですから、何か理由がない限り授業が分かりやすいはずがないんです。
それでも生徒が「ここの塾に通いたい」と言えば通わせてあげたいという親御さんの気持ちも分かるのですが…。
4.【まとめ】塾選びの前に知っておきたいこと
実際に塾選びをする際に体験授業を受けることは超重要です。
しかし、そのためには事前に知っておきたいことがあるのです。
塾選びの際には必ず体験授業を受けるようにしてください。
でも体験授業を受けることによって発生する落とし穴もあるので、事前に今回の記事内容を理解しておくと良いでしょう(^▽^)/