勉強をする際に意識すること|意識が変われば学習効率も変わる

勉強/学習の記録

「これから本気で勉強をしようと決めたのに…何から始めたらいいんだ!?」

「テスト勉強を一生懸命頑張ったのに点数が上がらなかった!」

なんてことで悩んでいませんか。

これまでにあまり勉強をしてこなかった学生・いつもたくさん勉強をしているのにテストで成果が出せない学生は、勉強を始める前にここで紹介することを意識してみてください。

私は、塾講師として20年以上、塾の代表として10年以上教育に携わり、間違った意識で勉強に取り組んで伸び悩んでいる学生をたくさん見てきました。

この記事では、勉強を始める前に意識してほしいことを提案するので実践してみてください。

この記事を読めば何となく惰性でやっていた勉強も、目的意識をもって取り組めるようになるでしょう。

勉強は「なんとなく」やらずに、効果や意味を理解しながら取り組んで効率化を図りましょう。

1.夢や目標に向かって勉強をする

無理やり勉強をしようとしてもなかなかモチベーションが上がりません。

勉強を始める前に目標を決めてみましょう。

数年後の目標将来の夢や就きたい職業、進学したい学校などを決める

数か月後の目標①を達成するために今の学年のうちにどのくらいまでレベルを上げるか決める

すぐ先の目標②のレベルに達するために次のテストでどれくらいの点数・順位を取るか決める

目先の目標が定まってきたら、少しは頑張れるのではないでしょうか。

(※③に関しては無謀なほど高すぎる目標設定も、簡単に達成できそうな目標もあまり良くないです)

このように最終的な目標を達成するために、1つ1つ小さな目標を設定して頑張っていくことの積み重ねが重要であり、勉強と向き合うモチベーションにもつながります。

2.ひとつひとつの勉強の目的を意識しながら勉強をする

まず、覚えておいてほしいのは『何となく』で勉強をしないこと。

勉強のそれぞれの工程に意味があるのでそれを意識しながら取り組んでください。

ここで提案するのは、

1.覚える・練習する

2.確認する

3.復習する

の3ステップです。

(ⅰ)【インプット】しっかり知識を身に付ける

勉強の始まりであり、最も重要な部分です。

一般的に『勉強をする』と表現されやすいのが『覚える』『練習する』ことに当たります。

つまり、新しい知識をしっかりとインプットして定着させていくのが最初の段階です。

その手段は人により様々ですので、自分に最も最適な方法を探してください。

書いて覚える、読んで覚える、1回でじっくり覚える、何回も繰り返して覚える…

インプットする過程は人それぞれですので自分に合う方法を見つけましょう。

数学や理科の計算問題は公式や考え方を覚えたら実際に使えるように練習しなくてはなりません。

「もう完璧だ」と思えるところまでインプットに専念してください。

「このくらいで良いだろう」はNG、この段階での妥協はまったく意味がありません。

理解ができない部分は調べる、分かる人に聞く、など徹底的に行います。

最大の注意点は勉強が『作業』にならないようにすることです。

「覚える」という意識を持って勉強しないと、いつの間にか『ただ書いているだけの人』になってしまいます。

それでは時間ばかりを費やして成果が得られないのです。

あくまでも『書く』ということは『覚える』ための手段であり、書くこと自体は目的ではないのです。

『覚える』ことを意識しながら勉強をしてください。

(ⅱ)【アウトプット】身に付けた知識を確かめる

時間をかけて覚えた知識が本当に身についているのか必ず『確認』をします。

「覚えたはずなのにテストのときに思い出せなかった」なんてことありますよね。

そこで必要なのがアウトプットの力です。

覚えたつもりでいても覚えられていない場合もありますし、覚えたことをテストでの問いで正しく答えられない場合もあります。

いずれにしても、テストでしっかりと書けないことには点数にはつながりません。

それをテスト本番前に必ず確認しておかなければならないのです。

やり方は簡単で、問題集や模擬テストなどで実践するだけです。

ただし、テスト本番は制限時間がありますので、だらだらと時間をかけないこと。

問題の途中で休憩をしたり調べたりしないこと。

可能ならばある程度の広範囲(テスト本番に近い範囲)で演習すること。

つまり、テスト本番さながらの状況で問題を解くことが望ましいです。

テストで思うように点数が取れない学生はアウトプットの練習をすることで弱点や原因を見つけられます。

『覚えたことをきちんと発揮する』意識をもって問題を解きましょう。

(ⅲ)【レビュー】できなかった問題を完璧にする

問題を解いたから頭がよくなるわけではありません。

問題を解いてできなかった問題をよく見直し、確実に覚えなおすことによって学力が向上していきます。

つまりテスト後は『復習する』ことが大切なのです。

問題演習でできなかった問題こそがあなたにとっての『伸びしろ』です。

テストの見直しなんて当然のことのように思えますが、この復習・見直しの工程がおろそかになっている学生が非常に多いのが現実です。

そして、しっかりとした復習ができる学生とできない学生の間には大きな学力差が生まれます。

学校の定期テストについても同じことが言えます。

返された定期テストは完璧に解けるようになるまで何回も復習・解きなおしをして下さい。

最終目標は受験に合格することです。

定期テストで失敗したくらいで絶望しなくても大丈夫です。

テストでできなかった問題を克服して受験に備えることの方が全然重要なことなのです。

「前回の定期テストと全く同じテストをもう1度解いたら満点取れますか」

その問いに自信をもってYesと答えられる学生はほとんどいません。

それではもったいないです。

テストで間違った問題こそあなたの学力を向上させるための財産です。

テスト勉強でも同じですね、上手くアウトプットできなかった問題を本番では確実に答えられるようにしましょう。

『できなかった問題をできるようにする』ことを意識しながら復習してください。

3.勉強した内容を定着させる

勉強の3ステップ『覚える』『確認する』『復習する』

この繰り返しでほとんどの内容を身に付けていくことができます。

ただし、勉強してから時間が経てば覚えたはずの内容も少しずつ薄れてしまいます。

忘れてしまうのは仕方のないことです。

しかし、少しでも忘れないように努力することはできます。

勉強を始める前に必ず前回の復習をする、定期的にこれまでの学習内容の確認テストをするなどです。

学習内容の定着のために机に向かうのが敷居が高く感じる人に

最もおススメの方法は『わからない人に教える』ことです。

「せっかく頑張って覚えたことを人に教えるなんてもったいない」

ような気もしますが、教えられるより教えた側の方が身につくのです。

また、人に説明することによって自分の理解不足に気づけたりもするのでメリットしかありません。

勉強会などをする必要はなく、ちょっとした会話の中で知識を披露してみれば良いのです。

次におススメの方法は『スキマ時間に思い出す』ことです。

スキマ時間といっても、学校の帰り道の信号待ちの時間、トイレやお風呂の時間など、

生活の中で必然的に生まれるちょっとした時間で良いのです。

今日勉強した単語や公式を頭の中で反復するだけでも勉強になります。

そこで「あれ?なんだったっけ。」と思ったものは後ですぐに確認して思い出しましょう。

自分にとってなかなか覚えにくい言葉でも、1日1回人に話したり、ちょっと思い出したりを何回か繰り返しているうちにさすがに覚えます。

むしろいつの間にか忘れられない言葉になっているはずです。

そしてこれらの方法であれば机に向かわなくても気軽にできるのです。

4.勉強することを習慣化する

勉強することを生活の一部として取り入れていきましょう。

最初から勉強を進んでやりたい学生なんてそうそういません。

もちろん中にはいるかもしれませんが、そんな学生は勉強方法で困ってないでしょう…。

最初は勉強することがキツく感じると思います。

勉強をすること自体も楽しくないですし、勉強時間を確保するためには今まで好きなことをしていた時間を削らなくてはなりません。

しかし、勉強時間の確保に苦労するのは最初のうちだけです。

勉強をすることが当然になってしまえば意外と机に向かえるようになるものです。

逆に言えば、学習時間がキツく感じるうちはまだ習慣化できていないのかもしれません。

学校嫌いだったハンバーグ少年も何だかんだで最後まで学校に通いました。

就職してからも何だかんだで毎日仕事に行きました。

迷うこともなく、それが当然であり、日常生活の一部だったからです。

最初は無理をせず、決めた時間に毎日30分の勉強から始めましょう。

早起きをして30分、学校から帰ってきて30分、夕食を済ませてから30分、、、タイミングはどこでも良いです。

そして30分の勉強が当然のように習慣化してくるころには「30分では今日やりたかった勉強が終わらない」なんて経験もすると思います。

そうしたら少しずつ勉強時間を増やしていきましょう。

平日は学校の授業以外に、中学生なら2時間、1週間で15~20時間、高校生なら1週間で30時間以上の勉強時間が望ましいです。

5.まとめ

本気で勉強を始めようと決めた学生へ!

明日からではなく今日から始めてください。

①目標を決める(大きな目標から逆算)

②目的を意識して勉強する(覚える・確認する・復習する)

③勉強内容を定着させる(おススメは人に話すこと・スキマ時間に思い出すこと)

④勉強の習慣化、少しずつ勉強時間を増やす

今まで勉強してこなかったあなたが「勉強をしてみよう」と思った時点で成長です。

次は「勉強するなんて当たり前」を目指して成長しましょう。

そしてテストで成果が出せればきっと少しずつ楽しくなってくるはず。

楽しくなってきたら勉強時間もどんどん増えて…

気づいたら偏差値70、いつも学年1位で、勉強時間は毎日10時間。

女の子にモテモテになっているか、変わりすぎて友だちがいなくなってるかどっちかだよね!

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