勉強勉強勉強・・・
こんなに勉強して何の意味があるんだろう?
将来役に立つの?もう勉強から逃げ出したい🐶
中学生であれば避けて通ることのできない『勉強』
義務教育で学校に通っているうちは学校の授業、宿題、塾通い…たくさん勉強しなくてはなりません。
では勉強って何をすることだろう、と考えたことはありますか?
私は大学時代から塾講師として教育に携わり、その後も塾講師として20年以上、個人塾の経営者としては10年以上教壇に立ってきました。
その中で多くの生徒の『勉強』を見てきた経験を踏まえて今回の記事を書きます。
塾で勉強を教えていく中で、『理由や目的もなくただ何となく勉強をさせられている学生』『勉強が作業的になっていて身についていかない学生』をたくさん見てきました。
どうせ頑張って勉強をするならしっかりと学力を伸ばしていきたいですよね。
勉強を始める前に、まずは意識面からしっかり整理して正しい方法で取り組んでいきましょう。
1.学ぶ理由と意識の確認|中学生にとって勉強って何だろう?
学生の皆さん、毎日お勉強おつかれさまです。
どうせ避けて通れないのなら前向きな姿勢で勉強に取り組みましょう。
まずは少しでも頑張っていけるように基本的なことから一緒に考えていきます。
ところで、『勉強する』とは何をすることでしょう。
ここでは辞書的な意味ではなく、私が新しく『勉強する』ことの意味を定義させてもらいます。
中学生にとって勉強の定義は、
『新しいことを覚え、理解し、テストで正しく答えられるようになること』
ではないでしょうか。
(ⅰ)勉強をする理由について一緒に考えてみましょう
なぜ勉強をしなければならないのか。
そう思っているのはあなただけではありません。
いつの時代も中学生が抱える悩みです。大切なのは悩んだ結果、やるかやらないかです。
勉強をしなくてはならない理由を考えるにあたって、勉強をしないとどのようなことになるかを考えてみましょう。
勉強をしないとどのようなことになるか考えてみた
①中学生は勉強をしなくてはテストで高得点が取れません。
②テストで高得点が取れないと良い成績がもらえません。
③良い成績がもらえないと希望の高校に進学できません。
④希望の高校に進学できないと希望の大学に進学できません。
⑤希望の大学に進学できないと希望の会社に就職できません。
⑥希望の会社に就職できないとやりたい仕事ができません。
⑦やりたい仕事ができないと会社にいてもつまらないので仕事を続けられません。
⑧仕事を続けられないとお給料がもらえないので好きなことが自由にできません。
⑨好きなことが自由にできない人生は豊かな人生とは呼べません。
ほとんどの中学生はこの①~⑨のどこかを取り上げて勉強をする理由と言っています。
たとえば①を勉強の理由にしている中学生は「テストで高得点を取るために勉強をする」という具合です。
その他の項目もすべて勉強をする理由に変換してみましょう。
中学生が勉強をする理由
①テストで高得点を取るため
②成績(内申点)を上げるため
③希望の高校に進学するため
④希望の大学に進学するため
⑤希望の会社に就職するため、希望の資格を取るため
⑥希望の職業に就くため
⑦やりたい仕事を続けていくため、お金を稼ぐため
⑧大人になってやりたいこと・好きなことを自由にやるため
⑨将来の人生を豊かにするため
2.それって本当に勉強になっていますか?
さて、あなたはどのような方法で勉強をしていますか?
普段どのような勉強をしているか思い出してみて下さい。
- 教科書を読む
- 問題を解く
- 書き取りをやる
- ノートを見直す
- テスト範囲の内容をまとめる
色々な勉強方法があります。
しかし、これらはすべて勉強のための手段であり、これ自体は勉強ではないのです。
なぜかと言うと、前項で定義した通り『勉強する』ことは、覚えて理解することだからです。
上で書いたような方法を使ってしっかりと覚えていればそれは「勉強した」と言えるでしょう。
しかし、覚えていなかったらもしかしたら『作業』で終わってしまっているのかもしれません。
3.勉強になっているか確かめる
勉強をした後には確認することが大切です。
前項で思い出してもらった普段の勉強方法ですが、必ずその後に「勉強を通してしっかり覚えたか」の確認をしてください。
正しい勉強をできている人は、覚えて理解しているので、しっかりと思い出して問題も解けるはずです。
問題が解けた事実こそが勉強した成果なのです。
「勉強したはずなのに思い出せない」は⚠危険信号⚠です。
もしかしたら『勉強』したつもりが、『作業』で終わってしまっているかもしれません。
とは言え、放っておけば何日かすると覚えたはずのことも忘れてしまったりしますよね。
4.勉強してもすぐに忘れてしまう
勉強した内容も放っておけば忘れてしまします。
テストの得点に結びつけるためには長期記憶として定着させる必要があります。
「私ってもともと記憶力がないからすぐに忘れちゃう・・・。」
学生の話でよく耳にする言葉です。
あなたは自分の家の住所を正しく言えますか?
自分の住所は答えられるのに、勉強の内容は忘れちゃう。
これってちょっとおかしいですよね。
大丈夫、勉強のこともちゃんと覚えられますよ。
この辺りが覚えられない・すぐに忘れてしまう原因ではないでしょうか。
覚えた内容は放っておくと3のn乗日ごとに半分ずつ忘れるとされています。
・3の0乗=1日経つと覚えた内容は半分忘れる(50%しか覚えていない)
・3の1乗=3日経つと覚えた内容はさらに半分忘れる(25%しか覚えていない)
・3の2乗=9日(およそ1週間)経つとさらに半分忘れる(12.5%しか覚えていない)
・3の3乗=27日(およそ1ヶ月)経つとさらに半分忘れる(6.25%しか覚えていない)
というように、100覚えたはずの内容も放っておけば1か月後には6程度しか覚えていません。
人間の記憶なんてその程度なのです。
覚えたことを忘れないようにするためには定期的な復習が必要なのです。
では、どのような復習方法が良いでしょうか。
一度勉強して覚えた内容です、簡単な方法でも定着していくものです。
勉強を始める際は、最初に前日の復習・見直し・確認をするのが良いでしょう。
これが習慣化すれば何の苦も無く復習しますので安定して定着します。
もっと簡単な方法であれば、学習した内容を家族や友達に話すのも効果的です。
話すことによって復習されるのはもちろん、理解不足に気づくこともできるのでおススメです。
他にも、通学路中や、トイレやお風呂の中で思い出して反復してみるだけでも効果はあります。
覚えにくいものは体を動かしながら覚えたり、リズムに乗せて覚えるのが得意な人もいます。
覚え方や定着のさせ方は様々ですので、自分に合った方法を見つけてみてください。
5.【まとめ】今日からこのような意識で勉強しよう
まずは勉強を『作業』で終わらせないこと。
教科書を読む、ノートに書く、問題を解く・・・
これらはすべて勉強のための手段であり、これ自体は勉強ではないということを忘れずに!
勉強とは『新しいことを覚え、理解し、テストで正しく答えられるようになること』です。
覚えるということを常に意識してください。
いくら時間をかけてもテストで解けなきゃ意味がないのです。
そしてほとんどの人が記憶力に問題はありません。
今日からはもう「記憶力がないから」という言い訳をしないように!
勉強して覚えたことをしっかり定期的に復習すること。
学校の帰り道、ちょっと記憶に呼び戻すだけでも復習になります。
時間をかければ良いということではありません。
正しい意識で正しい勉強ができるようにしましょう。
具体的な勉強方法についてはまた別の記事で考えていきましょうね。
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